亀裂の入った心を、半分
割り捨てたら
生きられた
悲しみも半分、幸せも半分
だけど、生きられた

傷は治るものなのだと
痛いのは今だけだと
ずっと言い聞かせてきた
それでも、一度割れたものは
些細なことですぐにまた崩れる

そうだったね、

陽は沈み、また昇るけれど
雨は止み、地は育つけれど
花は枯れ、種を生むけれど

季節が巡り、実を結び
私はまた同じように笑うけれど
根が張り、息は苦しくなる
また同じように眠るけれど

また同じように
生きることはどうしてこれ程に難しくて
生きることはどうしてこれ程に何もない

何もないのに
また同じように、同じように